鏡面を得るための研ぎ出しの方法
クリア塗装後二週間ほど乾燥させます。その後、以下の手順でボディを研いでいきます。
使用する耐水ペーパー&コンパウンド
①クレオス Mr.ラプロス ♯6000
②クレオス Mr.ラプロス ♯8000
③フィニッシャーズ コンパウンドミクロHG
クレオスの6000〜8000番で研ぐ際は、適宜水をかけながら研ぎます。
研ぎ出しに使う番手は人によって異なります。2000番の耐水ペーパーから始める人もいます。私の近所の模型店のマスターは8000番から始めるそうです。
私は6000番から始めます。ボンネットなどに貼ったカーボンデカール部分を研ぐ時は4000番から始めます。
研ぎ加減の確認
研ぎ出しで難しいのはどれだけ研げば良いか分からない点です。最終工程のセラミックコンパウンドまで終えても鏡面が足りず、再び6000番まで戻ることもあります。
このような無駄な作業はできるだけ避けたいものです。
私は8000番で研ぐときに、卓上ライトに当てながら反射の程度を念入りに確認するようにしています。
6000番、8000番と上手に磨けば、光の反射がシャープになります。その一方、8000番まで研ぎ終えた段階で光の反射がモヤがかっていれば、6000番での研ぎが不十分だったということですので6000番からやり直します。
このようにすればセラミックコンパウンドまでいかずとも、8000番の段階で研ぎの十分不十分が判断できます。
これは8000番を終えた段階の塗装面です。カメラの関係であまりシャープには映っていませんが、肉眼ではそれなりにシャープな映り込みです。
しかし8000番といえど、まだうっすらと磨き傷が残っており、光の角度によっては白っぽく見えます。
次の工程の二種類のコンパウンドでこれらの磨き傷は完全に消えていきます。
セラミックコンパウンドまで終えた段階での鏡面の状態
ルーフ部分に説明書を映し込ませています。なかなかシャープな仕上がりです。
研ぐ時に気を付けること
凹凸の凸部分を研ぐ際は細心の注意を払います。
というのも凸部分は表面張力の関係で、塗膜が薄くなります。念入りに分厚くクリアを吹いたつもりでも、意外とクリアの層は薄いものです。
あまりガシガシ研ぐと、簡単にクリア層を貫通してしまいます。